Oliveと三井住友カードNLの違いとは?どっちを作るべき?
はじめに|「Oliveって結局なに?」をスッキリ解説
この記事はこんな方におすすめ
- クレカ・銀行・投資を1つにまとめて管理したい方
- OliveとNLカードの違いがよく分からない方
- ゴールド特典を年会費無料で手に入れたい方
「Oliveってよく聞くけど、普通の三井住友カードNLと何が違うの?」
「今から作るなら、やっぱりOliveの方がいいの?」
そんな疑問、きっと一度は浮かびますよね。
そこで今回は、三井住友カードが展開する次世代型サービス「Olive」を、はじめてクレジットカードを選ぶ方にもわかるように整理しました。
この記事を読み終えるころには、Oliveと通常カードの違いがはっきり見え、あなたが「今どれを選ぶべきか」判断できるはずです。
Oliveとは?1枚で“全部できる”オールインワンカード
Oliveは「Oliveフレキシブルペイ」の略で、要はクレジットカードのことです。
このOliveは、三井住友銀行と三井住友カードが共同開発した、銀行・クレカ・投資を一括管理できる決済プラットフォームです。
1枚で、次の3つの機能を切り替えられます。
- クレジットモード(後払い)
- デビットモード(即時引き落とし)
- ポイント払い(Vポイントを1円単位で利用)
さらに三井住友銀行口座と自動連携し、アプリで利用履歴・ポイント・投資状況までまとめて確認できます。Oliveがあれば、財布も紙の明細も不要の“スマート生活”が実現します。
スマホでワンタップ!モード切替の活用例
アプリを開き、モード切替ボタンをタップするだけで、支払い方法を瞬時に変更可能。
こんな使い分けができます。
- 食費や日用品はデビットモードで即時管理
- 旅行や大型出費はクレジットモードで計画的に
- Vポイントが貯まったらポイント払いでちょっと贅沢
ただし、切り替え忘れは損につながるため、外出前にモード確認の習慣をつけるのがおすすめです。
Oliveと三井住友カード(NL)の違いを比較してみた。
次に気になるのがOliveと三井住友カード(NL)との違い。
正直似すぎていて共通点も多く、違いを整理しないと見極めがしにくいです。
そこでここでは、6つの視点から整理しました。
比較項目 | Oliveフレキシブルペイ(一般) | 三井住友カード(NL) |
---|---|---|
国際ブランド | Visaのみ | Visa またはMastercard |
決済機能 | クレジット/デビット/ポイント払い の切替可能+キャッシュカード機能 |
クレジットカードのみ |
銀行連携 | 三井住友銀行口座と自動連携 | 銀行連携なし |
VポイントUP最大還元率 | 最大20% (対象サービス+タッチ決済+家族ポイントの組み合わせ) |
最大15.5% |
お支払い口座 | 三井住友銀行限定 | 自由に指定可能 |
特典 | 海外旅行傷害保険 +選べる特典(毎月変更可) |
海外旅行傷害保険 |
この比較表を踏まえたうえで、それぞれのカードをおすすめ方はするならば次の通りです。
Oliveがおすすめな人
- 銀行・カード・投資を1つにまとめて管理したい
- 三井住友銀行口座をメインバンクにしている
- ポイント還元率を最大化したい
- 日常支払いの多くをVisaで行う人
NLカードがおすすめな人
- お支払い口座を自由に選びたい
- Mastercardブランドを使いたい
- 銀行連携は不要で、シンプルにクレジットだけ使いたい
こうして比較すると、Oliveは“お金のハブ”として、銀行・カード・投資を一体管理したい人に向いています。一方、NLカードは柔軟な口座設定やMastercard利用を重視する人にフィットします。
ただし、
ポイ活を極めたい!上級者向けとなると話はちょっと変わってきます。還元率の最大値を狙いたい方は、どちらと言わず、両方併用して持つのが正解と言えるでしょう。
そして、以下に紹介するSBI証券を活用することでよりポイントを増やすことができます。
SBI証券×Oliveの“お得ループ”積立術
三井住友カード公式によれば、SBI証券での「クレジットカード積立」におけるポイント付与率は、対象カードのグレードと年間利用金額に応じて決まります。この記事ではOliveを推してますが、NLでもどちらも利用できるサービスです。以下のように明記されています:
“三井住友カード ゴールド(NL)および Oliveフレキシブルペイ ゴールド:年間カード利用額100万円以上で1.0%”
“それ以外のVポイントが貯まるカード:最大0.5%”
Oliveゴールドカード以上を持っていれば、SBI証券でのクレカ積立で1.0%還元が可能です(一般Oliveは0.5%)。
例えば、毎月5万円を積み立てるだけで、年間6,000ポイント=実質6,000円分のリターンになります。
そしては還元されたVポイントをそのまま使ってしまうのではなく、
ポイント投資として再びSBI証券に回す
こうすることで、
積み立てた元本+ポイント分が一緒に運用され、複利効果がじわじわ効いてきます。
この仕組みを活かすには、明確な使い分けを意識することが重要です。
- 積立は「資産形成+還元」を目的に淡々と継続!
- 年間100万円修行は、コンビニや光熱費などの日常決済で集中!
これで『決済→還元→再投資→さらに増える』という“静かなお得ループ”が完成します。時間が味方になるので、長期的には想像以上のリターンにつながるはずです。
※[追記]2026年春に登場するOlive Infiniteによって、クレカ積立時の還元率が上がるようです。
Olive Infiniteや、クレカ積立時の還元率の変動に関しては下の動画をご覧ください▽
年間100万円修行とは?
OliveもNLもゴールドカードには『年間100万円修行』というものが存在します。
『年間100万円修行』とは、
1年間の利用額を100万円以上にすると、翌年以降の年会費が永年無料になる特典制度です
(対象はゴールドカードなど一部のカード)。
加えて、達成時には1万Vポイントも付与されます。つまり1%還元。
なので、Oliveであれ、NLであれ、ゴールドカードを発行するとなると「いかにして100万円修行を行うか」が重要になってくるわけです。
ということで次は『達成条件』と『対象外となる取引』を整理しました。
達成条件
- 利用対象期間内に100万円(税込)以上のカード利用
- 対象となるカード(例:三井住友カード ゴールド(NL)、Oliveゴールドなど)での決済
対象期間内とは、カードを発行してから1年以内です。
期間内の集計金額等は、Vpassアプリから確認できます。
公式FAQによると、年間100万円修行の進捗状況は、「Vpassアプリ」上で確認できますとのことです。
確認手順:
- Vpassアプリにログイン
- ホーム画面から「あなたのサービスご利用状況」をタップ(対象カードが選択されていることを確認)
- 表示される「特典達成状況」で進捗を確認
— 出典:三井住友カード公式 FAQ(年間100万円ご利用の達成状況はVpassアプリにてご確認いただけます)
対象外取引の例
- SBI証券での投信積立(クレカ決済)
- キャッシング、年会費、リボ払い手数料
- 電子マネー等へのチャージ、税金支払い など
公式Q&Aによると、以下のような利用は年間100万円修行の対象外となります:
- 年会費(クレジットカード・ETCカードなど)
- キャッシング利用分(リボ・海外キャッシュなど)
- リボ・分割手数料、マイレージ移行手数料
- 保険料(国民年金保険料など)
- 三井住友カードつみたて投資(SBI証券利用分)
- PiTaPa利用分
- 交通系電子マネーへのチャージ(モバイルSuica/PASMO/SMART ICOCAなど)
- 楽天Edy・WAON・nanaco・ANA Payなどへのチャージ
- 三井住友カードが発行するプリペイドカードへのチャージ
注意が必要なのがこの対象外取引。
これらの取引は100万円達成には無意味となるため、対象となる取引にて100万円を達成する計画を立てなくてはなりません。次は攻略法のコツを整理しました。
攻略のコツ
- 家賃・光熱費・通信費・サブスク・日用品などの固定支出をカードに集中
- 対象外となる積立投資は別枠で行い、日常決済を100万円修行に回す
- ポイ活系チャージやキャンペーンも活用して効率化
100万円修行で一番有用なのは『ポイ活系チャージ』と『タイムリーなキャンペーン』との合せ技。
ただし、
キャンペーンが都合よく毎回あるわけでないので、まずは日常で100万円の実績が作れない場合は、積極的に『ポイ活系チャージ』を活用しましょう。
そして、運良く『キャンペーン』とのコンボが使えるようであればラッキーというスタンスでいましょう。
年間100万円修行を達成すると、翌年の年会費が無料になるだけでなく、1万Vポイントが付与されます。
さらに、この獲得ポイントをそのままポイント投資に回せば、元本が増えるだけでなく複利効果も期待でき、長期的にはより大きなリターンにつながります。
そしてそれをSBI証券で行うと、さらに複利効果が加速するサービスがあるのです。
SBI証券の投資信託を保有するだけでVポイントが貯まる
実は、SBI証券では対象の投資信託を保有しているだけで、毎月の平均保有額に応じてVポイントが自動的に付与されるサービス『投信マイレージサービス』があります。
買い付けた後も保有し続けるだけでポイントが積み上がるため、クレカ積立と組み合わせることでさらにお得なポイント獲得ループを構築できます。
例えば、クレカ積立で得たVポイントを再投資に回し、その投資信託を保有し続ければ、購入時と保有時の両方でポイントが貯まり、長期的な複利効果をより強く実感できるでしょう。
- クレカ積立でVポイント獲得
- そのポイントを再投資
- 投資信託保有分のVポイントも獲得
- それをさらに再投資
こうすることで雪だるま式に増えていきます。
まさに「100万円修行が生む、複利で膨らむポイント資産」といえるでしょう。
結論まとめ|共通点と違いをサクッと再確認
ここまで見てきたとおり、Olive と 三井住友カード(NL)は土台のスペックはかなり近い一方で、使い勝手に直結する設計が少し異なります。
共通点(どちらも同じ)
- 年会費(一般):永年無料
- 通常還元率:0.5%(200円=1P)
- 対象コンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済による高還元に対応
- (ゴールド)年間100万円利用で翌年以降の年会費無料+1万P
- (ゴールド)SBI証券のクレカ積立で1.0%/一般は0.5%
- 旅行傷害保険(海外)を付帯(※カード条件に準拠)
主な違い(ここが選ぶポイント)
比較項目 | Olive フレキシブルペイ(一般) | 三井住友カード(NL) |
---|---|---|
国際ブランド | Visa のみ | Visa / Mastercard から選択可 |
決済機能 | クレジット / デビット / ポイント払いを アプリで切替+キャッシュカード機能 |
クレジットのみ (シンプル) |
お支払い口座 | 三井住友銀行に限定 | 自由に指定可 (他行OK) |
Vポイント UP最大 |
最大20%(Olive独自特典を含む) | 最大15.5% |
付帯特典の幅 | 海外旅行傷害保険+選べる特典 | 海外旅行傷害保険 |
どっちが向いてる?|タイプ別おすすめ
Oliveがハマる人
- 三井住友銀行口座をメインで使っている/まとめたい
- 財布やアプリを1つに集約したい(デビット・ポイント払いも併用)
- Vポイントアッププログラムで最大還元を狙いたい
- 決済モードをシーンで使い分けたい
NLがハマる人
- 引落口座を自由に選びたい(他行でまとめたい)
- Mastercardブランドを使いたい
- 機能はクレジットだけで十分。
ポイ活ガチ勢:最大値を取りにいくなら「Olive+NLの併用」。
最大限の還元率を狙い、ポイントで資産形成や生活支出の負担を軽減させたい方は、
どっちも選んで活用するのが最適解です。
ただし、いきなり2枚併用では活用するのも混乱するでしょう。
審査のことも考慮すると次の順番がおすすめです。
次の一歩|迷ったらこの順番で
- いまの引落口座とブランドの条件を決める(他行口座・Mastercard必須ならNL、SBI口座連携や集約ならOlive)。
- 将来ゴールド化を見据え、100万円修行の導線(固定費・日常決済)を設計。
- どちらかをクリアしたら、併用のために発行。
どちらを選んでも“土台の得”は変わりません。大事なのは自分の生活動線に合う設計にすること。合う方から始め、必要に応じて併用へ拡張すればOKです。
[重要]2025年8月に始まった特典
ただし、2025年の8月1日から『三井住友カード ゴールド(NL)の100万円修行を達成している方は、Oliveフレキシブルペイ ゴールドがいきなり年会費永年無料で使える』という特典が始まりました。(詳細は下記動画を見てください)
先にOliveフレキシブルペイ ゴールドを作って年間100万円修行を達成したあとに三井住友カード ゴールド(NL)を発行してもそれは年会費永年無料とはなりません。
従って両方ともゴールドカードを作る予定の方は、先に三井住友カード ゴールド(NL)を作成した方が良いでしょう。
※ちなみにゴールドカードの年会費はNL、フレキシブルペイ共に税込み5,500円です。
最後に
この記事では、機能差で迷子になりがちなポイントだけを絞って比較しました。
「集約のOlive」「自由度のNL」。あなたの家計フローに噛むほうから始めれば、来年には年会費実質ゼロ+ポイント増の軌道に乗れます。
今回の記事を参考にして、自分に合う選択肢を選びましょう。
YouTubeでも詳しく解説
YouTubeチャンネル「おにまるちゃんねる」では、Oliveの最新キャンペーンや活用法を動画で紹介中。
文章より動画派の方はぜひチェックしてみてください。
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